こんにちは!ひなぴー7のおすずです!みなさんは「コーディネーショントレーニング」というものを聞いたことがありますか?私は今まで知らなかったのですが、子育てをしていて、運動神経を育てるにはどうすればいいのだろうと調べているうちに知った言葉でした。今日はみなさんにもそのコーディネーショントレーニングを共有させていただき、何かしらのお役に立てれば幸いです!
■ コーディネーショントレーニングとは
一言でいうと、 ”運動神経が良くなる運動” です!
専門家が、まず運動神経とは何なのかということを科学的に明らかにして、それを向上させる運動を具体的に体系化したものなんだそうです。
そして、そのコーディネーション能力( ”思い通りに” 、 ”スムーズに” 身体を動かすことができる)の向上を目的に提案されたそうです。
仮に成長期の子供にこのコーディネーショントレーニングを行わせた場合、下記の能力向上が期待できるとのことです。
・動きの習得速度が速くなる。
神経回路を多く発生させ、スポーツで必要な色々な身体の使い方や動き方をマスターするスピードが速くなる。
・ステレオタイプ化の予防
身体を動かすことにおいて自然と応用力が身に付き、新しい動きの発想ができるようになる。
・情動面の改善と開発
コーディネーショントレーニングは単純運動に比較して中枢神経である前頭連合野をはじめ、小脳など脳の働きをより活性化させることができるため、情動面の改善や開発につながることが期待されている。
■ 7種類のコーディネーション能力
コーディネーション能力は、下記の7つに定義されています。
・定位能力
障害物や動いている物と自分の位置関係を空間的に把握する情報処理能力。
(例)道路を歩いているときに他の歩行者、自転車、縁石、電柱などと自分の位置関係を時間的・空間的に把握するなど。
・変換能力
状況変化に応じて、動きを切り替える予測能力。
(例)道路を歩いていて、正面から来る自転車が急に自分の進路と重なったとき、歩きながら自分の進路を一歩分横方向に移動して衝突を回避するなど。
・連結能力
タイミングよく身体をスムーズに動かす能力。
(例)歩いていて他人とすれ違うタイミングに合わせて、歩きながら身体をひねって相手をかわすなど。
・反応能力
何かの合図に素早く的確な動作で反応する能力。
(例)ジョギングしていて踏切を渡る直前に警報機が鳴ったときによろけたりせずに瞬時に止まるなど。
・識別能力
手足や用具を視覚と連携させて調整する能力。
(例)杖や手すりを上手に使って安全に階段昇降をするなど。
・リズム能力
リズムを作ったり、真似したり、タイミングをつかむ能力
(例)一緒に歩いている相手の歩調に合わせて歩くスピードを調整するなど。
・バランス能力
身体バランスを維持し、崩れを素早く回復する能力。
(例)歩いているときにうっかりバナナの皮を踏んで滑って姿勢を崩したときに転ばないように上手く姿勢を立て直すなど。
■ コーディネーショントレーニング実施時の注意点
コーディネーショントレーニングは、コーディネーション能力を向上させる内容であれば動きは何でも構わず、ご自身で動きを考えて実行しても問題ありません。ただし、下記の事をその動きに含んで検討する必要があります。
・両側性
前後左右上下、前に進んだら後ろへ、右で出来たら次は左でというように行う。
・複合性
運動の組み合わせ、足の運動に手の運動を加えるなど、複数の動きを組み合わせる。
・対応性
条件の変化。例えば、テニスボールを使った運動をバレーボールで行ってみる。
・不規則
脱マンネリ運動。合図を変えたり、フェイントしたり、意外性のある動きを意識して取り入れる。
・変化度
レベルアップ。ひとつの運動ができたら、少しずつ難易度を上げて次に挑戦する。
では、以上を検討して、みなさんにピッタリの運動を考えてみてください!ではさようなら!!
・・・なんて言ったら嫌われますね。(笑)
もちろん、ちゃんと具体的な動きもご紹介してからブログを終わります!
■ コーディネーショントレーニングの具体例
・キャッチボール(定位・連結・識別能力向上)
子供同士で行う場合は万が一キャッチできずに当たっても問題がないような、空気の抜けたボールや、軍手を玉の様に1組をひっくり返してまとめた様な物を使用して行うのもよい。
1秒以上持っていてはいけないや、一度渡した人には連続で渡さないなどの独自ルールを設けると効果的。
・リアクション足ジャンケン(変換・反応能力向上)
二人以上で行う。まず一人が先にグー・チョキ・パーを足で表現し、後出しで他者がなるべく早くリアクションして足でグー・チョキ・パーを出す。(勝つ・負ける・あいこを都度変えるとより効果的。)
イメージは、「勝ってください!じゃんけん・・・ぽん!」のぽんで一人目が急にグー・チョキ・パーを出す。その後、他者は我先に早く指示通りのグー・チョキ・パーを出す。一番遅かった人が次の回の一人目になるなどし、繰り返す。
・マリオネット(リズム能力向上)
両手で、上・横・下と三拍子を取りながら手の拍子に合わせて、両足は開く・閉じるの動作を繰り返す。できるだけ早く行う。
慣れてきたらそれぞれの手を別に動かしたり、足を開く・開く・閉じる・閉じるのリズムにするなど、自分でバリエーションを増やして行うとなお効果的である。

・スキップ競争(リズム能力向上)
スタート地点とゴール地点を決め、スキップで誰が一番早くゴールできるかを競う。
・平均台歩行(バランス能力向上)
本来は平均台の上を歩く事でバランス感覚を養うが、代わりにテープや線を引いて、下を見ずに前方を見ながらそのテープや線の上をぶれずにどれだけ早く歩けるか挑戦する。
監視役と実施役の二人一組で行う。
・ブラインドウォーク(バランス能力向上)
目をつぶり、前へならえの様に両腕を前にのばし、なるべく股を高く上げその場で30秒間足踏みをする。最初に立った位置から動いていなければ成功。
-参考
最初の立ち位置から大きく動いていた場合は骨盤が歪んでいる可能性があるので、お尻歩きなどを行った後に実施するとブレが減少する。
■ まとめ
いかがでしたか?このコーディネーショントレーニングは子供の運動神経を発達させるものとしてよく紹介されるのですが、もちろん大人がやっても効果的です!このトレーニングを行うことで、けがのリスクを低減することができる(傷病抑制)と思います!興味を持っていただけたらぜひやってみてください!今回も読んでいただきありがとうございました!